平和に関する啓発行事などを行う座間市原水爆禁止協議会がこのほど、座間市に暮らす戦争体験者のインタビュー映像をまとめた証言記録集を製作した。8月4日(木)から19日(金)にかけて市役所で開く原爆パネル展で初公開する。
原爆パネル展で上映
「次世代に語り継ぐ戦争の記憶〜戦争体験者証言記録集〜」と銘打たれた事業。戦後70年を迎えた昨年に着手し、およそ1年かけて完成した。
同協議会では小・中学生に平和の尊さを伝えようと、平和勉強会やバスツアーを毎年開催しており、証言集もその一環になる。終戦から70年が経ち、戦争の「語り部」が少なくなるなかで、体験談を映像記録として残す狙いだ。体験者の話をまとめた冊子などは市教育委員会が発行していたが、映像での証言は市内初になるという。
「生の声、聴いて」
証言者は、市原爆被災者の会「ひまわり会」と市遺族会から3人。さらに、公募によって集まった8人。戦中に横浜や東京に住んでおり空襲を受けた人、徴兵後に訓練しているなかで終戦を迎えた男性、相武台にあった陸軍士官学校が接収される様子を見た女性などが協力してくれたという。同協議会事務局の市職員がインタビュアーとなって、それぞれ撮影。専門業者に編集・制作を依頼して、およそ100分の記録集が出来上がった。
同協議会では、このDVDを市内小・中学校に配布するほか、啓発行事で活用する予定。
原爆パネル展は市役所閉庁日をのぞく4日から19日まで、市庁舎1階で開かれる。上映は各日とも午前10時〜、午後2時〜の2回。職員は「教科書を読んだだけでは知りえない、戦争の生々しさが伝わるお話が多かった。生の声にぜひ耳を傾けてほしい」と呼びかけている。
詳しい問い合わせは同協議会事務局(市広聴人権課内)【電話】046・252・8087。
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