家庭の経済事情で食事をとることが出来なかったり、孤食となっている子どもに、無料または安価な食事を提供する「子ども食堂」。全国で広がりつつある、この取り組みについて実践者から話を聴き、目的や課題について理解を深めようという「(仮称)ざまこども食堂ミーティング」が8月25日に初開催された。会場のD&C!座間市役所店には市民ら46人が訪れるなど、関心の高さを窺わせた。
ミーティングは市社会福祉協議会の主催。「今年に入って、子ども食堂を開きたいという相談を受けることが多くなりました」と職員。関心のある人たちが集まってアイデアなどを共有し、ネットワークをつくるため企画したという。ホームページやSNSを使って参加を募った結果、当初の想定を大きく上回る申し込みがあった。
事例通じ学ぶ
事例発表したのは、同店で子ども食堂を開く櫻田努さんと、大学生や卒業生らによる「子ども食堂peco」(相模原市南区)の六田(むつた)志穂さん。それぞれ、「貧困家庭を主な対象にしているので、子どもたちが好奇の眼にさらされないよう注意している」「嬉しいことがある一方、資金面や食材調達で課題がある」などと話した。
基調講演には、茅ヶ崎市で「ほんそん子ども食堂『いただきます』」を運営する早川仁美さんが登壇。経済困窮など課題を抱える親子は孤立していく傾向があるとして、「子ども食堂は、食事と居場所を提供するところ。人のつながりを生み出すことが大事だと思います」と、孤立を防ぐことの重要性を説明した。
質疑応答では、運営するために必要な資格や資金確保などに関する質問が挙がった。同協会では「気運が高まれば、第2回も開催したい」と話していた。
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