開館20周年を迎えた相模が丘コミュニティセンターの管理運営委員長を務める 斎藤 光雄さん 相模が丘在住 67歳
地域拠点の「守り手」
○…実行委員会発足から8カ月、時間をかけて準備してきた記念式典が11月26日に無事に挙行され、「ホッと一安心」といった心境。実は10年前の式典には、副委員長として出席していたという。「不思議な縁というか。26日は、一生忘れることのない良き思い出になりました」と感慨深げだ。
〇…生まれは栃木県。自動車部品を製造する東洋精密プレス工業(株)への就職に伴い、相模が丘に移り住んだ。50代前半までは、仕事一色の人生。友人たちと結成した野球やソフトボールチームが、わずかばかりの地域との接点だった。それが今では同委員長や自治会長を兼任することになり、周年事業に追われたここ最近は多忙を極めた。「本当は、勝手気ままに過ごしたいタイプなんですが」と困ったように笑うが、いったん引き受けたことは手を抜けない性分だ。いつの間にかむくむくと責任感が湧き出て、行動を起こしている。「心配性なのか、自分からテキパキやらないとどうにも落ち着かなくてね」と自己分析する。
〇…2人の子どもは独立し、現在は妻と暮らしている。趣味は早朝ウォーキング。健康維持にと退職後に始めたもので、「身体を動かすのが好きでね」と笑顔で話す。任されている様々な役職がひと段落したら、リーダーではなく一会員としてボランティア活動に加わりたいと考えているそう。
〇…コミセンは、幼児から高齢者までが集う文化・芸術・スポーツの拠点であり、安全・安心な街づくりの核になる施設だという。将来も永続していくためには、「近くに暮らす我々が、責任を持って守らなければなりません」と語気を強めて語る。今年2月には20周年を記念し、「一葉」という桜を広場に植樹した。「まだまだ小さい木だけれど、これからの成長を見るのが楽しみです」――。チームワーク抜群で頼りになるという22人の運営委員とともに、コミセンを守り続けていく。
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