座間市障害者団体連合会の設立30周年記念大会が11月29日、ハーモニーホール座間で開かれ、136人が参加した。
同会は市内の身体、視覚、聴覚障がい者団体などの組織が加盟し、1986年に座間市心身障害児者団体連絡協議会として発足した。その後自閉症の団体などが加わり、名称変更を経て現在は8団体が加盟。運動会やにこにこフェスティバルなど、地域での交流企画も開催している。
記念大会では立命館大学の教授で、国境を越えて障がい者支援に取り組んでいる長瀬修氏が講演した。相模原市の津久井やまゆり園で起こった殺傷事件における海外の反応や、差別解消のためこれまで成立してきた法律などについて解説。障がい者が社会生活する上で妨げとなる制度や慣行など社会的障壁を取り除く「合理的配慮」の重要性にも触れ、「障がい者だけのものではなく、すべての人の、すべての権利のため。行政・健常者・障がい者が細やかなネットワークを発展させ、共栄していきましょう」と説いていた。
講演後には「これからの障がい者と地域」と題し、市内の身体・聴覚・視覚・知的・精神障がい者やその家族によるシンポジウムが開かれた。長瀬氏がコーディネーターとなり、各団体がそれぞれの活動や現状を報告。「障がいの有無に関わらず、地域で暮らしていこう」と決意していた。
制度の改善とともに障がい者運動は減少傾向にあるという。シンポジウムを終えて、同会の鈴木孝幸会長は「障がい者と地域が相互扶助の関係でいるためにも、行事に参加して理解を得ていきたい」と話した。
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