あすなろ大学展の実行委員長を務める 小澤 堯哉(たかや)さん 入谷在住 78歳
新しい環境 挑み楽しむ
○…60歳以上の市民が好きなテーマについて調べ学習する「あすなろ大学」。その成果を発表する大学展が、きょう2月3日から5日までハーモニーホール座間で開催される。「普段何を勉強しているのか、家族や友人に見てもらえる。『面白そうなことやってるね』と、興味のある人同士つながるきっかけになれば」。晴れ舞台に向け、準備万端だ。
○…映画村で有名な京都市太秦(うずまさ)の生まれ。大手洗剤メーカーの営業マンとして全国を飛び回り、座間へ越してきたのは34年ほど前。定年退職後も友人の起業を手伝うなど、75歳まで精力的に働き続けた。あすなろ大学に顔を出すようになったのは、現役を退き落ち着いてからのこと。「ビジネスとは関係ない目新しい環境。それがよかった」としみじみ語る。現在は経験を活かし、卸業の変遷と未来について研究中。「最低でも1年は継続しないと探究できない」と語り口に熱がこもる。「これまでやってなかったジョギングに参加したり、色々な人に話を聞いたりとても新鮮」。充実した日々を送っている。
○…かつての仕事仲間や隣人とのゴルフが大きな楽しみ。小田原のカントリークラブへよく足を運ぶという。時代小説家の藤沢周平の大ファンでもあり、「全巻読んでいる。時間がなんぼあっても足りない」という筋金入りの読書家だ。3人の孫にも恵まれた。「よく遊びにくる。かわいいですよ」と頬をゆるませる。
○…今回の大学展では発表と展示など合わせて37件のプログラムが予定されている。実行委員長として、将来的には全員参加をめざしていくという。「難しく考えすぎず、身近で興味のあることに取り組んで」とメンバーに呼びかけていく。外部への魅力発信も重要な課題だと感じている。「人との輪が広がり、今までとは別の世界が見えてくる。まだ体験していない人に伝えていきたい」。仲間と共に、生涯学ぶ楽しさを分かち合っていく。
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