市内栗原の粘着製品メーカー・大協技研工業(株)座間事業所がこのほど、2500日の無災害記録を達成したとして、中央労働災害防止協会から中小企業無災害記録証の銀賞を受賞した。市内事業所の受賞は初。徹底した安全管理で10年にわたる無事故を実現した。
この制度は、事業所が自主的に労働災害防止に取り組むよう、同協会が毎月1日付けで表彰するもの。従業員数や業種の危険度によって日数が設定されている。同社は2006年8月1日から16年11月17日までの2500日間、無災害を達成。1月1日付の表彰で銀賞を受賞した。1月の銀賞受賞企業は全国でも4社のみ。次いで銅賞1社、進歩賞2社、努力賞1社となった。市内事業所が表彰されるのは、同社が2013年に銅賞を受賞して以来。銀賞は市内初の快挙となる。同社の大山康夫代表取締役は「安全優先でやってきたので、価値あるもの」と喜ぶ。
危険予知を徹底
昨年設立30周年を迎えた同社。座間事業所では現在73人が勤務している。もっとも大切にしているのが、危険予知だという。機材や積荷の整理整頓はもちろんのこと、毎月1回の責任者会議、日々の朝礼などで危険箇所がないか確認。危険回避のマニュアルを漫画化して配るなど徹底している。
大山代表取締役は「起こりうる事故を事前に想定して手を打つ。予防策をずっと言い続けることで、忘れず心に残すことができる」と話す。
3750日継続へ
さらなる目標は、金賞にあたる3750日間の無災害記録だ。昨年全国でも13社しか達成していない大記録に向けて、大山代表取締役は「やらなきゃいけない。今までやってきた危険予知を継続していく」と意欲を見せる。
事故防止の要因に、職場環境や人間関係も挙げられるという。社員の健康状態を良好に保つため、同社ではそれぞれの家庭を重視できる環境を整えている。コスト面を鑑みても、予防は重要だと大山代表取締役は考えている。「事故が起こってしまってからの方がコストがかかってしまう。みんなで危険を想定して、事故を無くしたい」と話した。
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