認知症対策に取り組む座間市消防本部・消防署はこのほど、厚生労働省が委託する全国キャラバン・メイト連絡協議会から認知症サポーターの優良事例に選出された。表彰式が4日に都内で行われ、キャラバン・メイトの資格を持つ、予防課係員の板倉弘一さん、総務課庶務係長の宮野敬さん、同警防係長の三本千春さんの3人が出席、報告会では活動の事例発表も行った。
同協議会は、認知症への理解を深めるために活動する認知症サポーターの養成支援、養成講座の講師の資格であるキャラバン・メイトの育成などを行っている。認知症になっても安心して暮らせる街作りを目指しており、自治体等が取り組む優良事例を表彰している。今年度は全国から46件の応募があり、市消防本部を含む5事例が選出された。
市消防本部は、消防活動の観点から認知症への理解の重要性を考え、職員や消防団員など消防関係者に対する「認知症サポーター養成講座」の開催を続けている。また、消防としての知識を介護関係者と共有できるように、訪問介護員を対象とした講座を開いたことなどが評価された。
報告会では、「消防活動から得た認知症対応の心得を地域へ〜ヘルパーとも協力して」と題し、市消防本部の活動を紹介した。
認知症対策に取り組んできた板倉さんは「救助・救急の現場では、要救助者が扉に鍵をかけて閉じこもってしまうなど、認知症の特長を理解していないと救出が難しくなることがあります。積み上げてきた経験と知識を多くの方と共有し、高齢化社会の課題解決に役立てたい」とコメントした。
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