県内各地の消防救助隊員が一堂に会し、救助技術などを競う「第42回神奈川県消防救助技術指導会」が6月14日に厚木市の県消防学校で行われ、「ほふく救出」の競技に出場した座間市消防本部本署第1警備課の佐藤紀裕さん(36)・落合純一さん(35)・小林幸大さん(28)のチームが優勝した。3人は8月23日に宮城県で開かれる全国大会に出場する。
技術指導会は、救助隊員の防災意識と技術の向上を図ることを目的に毎年開かれている。座間市消防本部は昨年の「はしご登はん」、一昨年の「ほふく救出」で全国に出場しており、3年連続の快挙となった。
ほふく救出は救助される1人を含む、3人一組で行う競技。2人の救助者が空気呼吸器や確保ロープを身に付け、1人が長さ8mほどの煙道を潜り抜けて、先にいる要救助者を救けた後、2人で安全地点まで搬送するというもの。タイムや行動の正確性を競う。今大会のほふく救出には県内から29チームが出場した。
昨年のリベンジ果たす
優勝するにはすべての行動を正確に行い、減点されないことが重要となっている。その上で、タイムを短くする必要がある。優勝した3人は、タイムこそ2番(36秒5)だったが、正確性を競う点数に減点がなく、1位を獲得。見事1チームのみという狭き門を突破し、全国大会への切符を手にした。
第1警備課に所属する3人がチームを組み、同大会に出場するのは昨年に続き2年連続。リーダー的な存在だという最年長の佐藤さんは「昨年は3位に終わり悔しい思いをしていたので、1位になれて良かった。訓練を重ねていたので、競技中も感触は良かった」と冷静に振り返る。
落合さんは「昨年はあと一歩という所だったので、今年こそはという思いだった。長く競技を続け今年が最後の年と決めていたので嬉しかった」と喜びを表した。小林さんは「何年も同じチームが組めるわけではないので、このチームで勝ちたいと思っていた。掲示板を見たときは嬉しくて涙が出てきた」と話した。
全国大会へ向け日々訓練
全国大会まで2カ月をきり、3人は時間が合うときに訓練を重ねている。佐藤さんは「日ごろの訓練の成果が出せれば一番」と語り、落合さんは「今までやってきたことをパフォーマンスとして発揮したい」と意気込む。小林さんは「全国大会も普段と同じように臨むだけ。良い結果がついてくれば」と意欲を語った。
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