座間市内で振り込め詐欺を含む特殊詐欺の被害総額がこのほど、過去最悪を更新した。12月5日時点で1億4852万円と、県下で8番目に被害が大きく、座間警察署(川口博幸署長)は戸別訪問で注意を呼びかけるなど、対策を強化している。
同署によると、今年に入ってから県下では特殊詐欺が増加。市内では12月5日時点で46件の振り込め詐欺、1件のギャンブル必勝法情報提供の被害が報告されている。座間署管内の被害総額は1億4852万円と、県下54署のうち8番目に多く、これまで最も多かった2015年の1億968万円を上回る。同署の担当者は「市の法人税税収は、多い時で15億円程度。被害額がその1割に相当すると考えれば、大きな損失」と危機感を強める。
被害の内訳をみると、オレオレ詐欺が6091万円(29件)、還付金詐欺が1769万円(14件)。近年増加傾向にあるのが、キャッシュカードを騙し取られるケースだという。
特に頻発しているのが、大型有名デパートの職員を騙り、キャッシュカードと暗証番号を騙し取る手口。「あなたのカードが勝手に使われている。再発行しなければ」などと電話で矢継ぎ早に語り、言葉巧みに犯人のペースに巻き込んでいくという。同署担当者は「ごく普通の人が『自分には関係ない』と思ってしまいがちだが、いざ電話がかかってくると冷静な対応が出来なくなってしまう」と話し、注意を呼びかける。
増加を受け、同署は12月15日に行った年末年始特別警戒で、初めて戸別訪問を実施。座間防犯指導員連絡会(横前喬会長)と協力し、啓発ビラを配り歩いた。
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