座間中学校と東中学校の男子バレーボール部「座間・座間東合同チーム」がこのほど、県央大会で優勝し、県大会出場を決めた。男子バレーボール部が無かった東中と、人数が足りなかった座間中が出場機会を求めて昨年10月に結成したチーム。限られた練習時間の中でコミュニケーションを綿密に取り、全員で県大会への切符を勝ち取った。
市内中学校には男子バレーボール部が少なく、男子生徒は競技をやりたくてもできないという課題があった。東中も同部が無く、プレーを希望した生徒3人は、女子バレーボール部と一緒に練習。座間中は4人しかおらず、両校とも大会出場が叶わない状況だった。
そこで、昨年秋に両校が合同チーム結成を画策。6人制バレーボールチーム「座間・座間東合同チーム」が誕生した。「練習試合では他校から選手を借りていた。合同チームになって、決まったメンバーで出来るのは嬉しい」。キャプテンの黒田優利選手(座間中3年)は結成当初を振り返る。天羽徒和選手(東中3年)は「初めは『えっ』と戸惑ったが、すぐに打ち解けた」と語る。
主将負傷の危機乗り越え
部員の少なさが危機を招いたこともあった。昨年10月、練習中にセッターの黒田主将が右手を骨折。出場が危ぶまれたが、左手でサーブを打つなど患部を庇いながらプレーを続けた。「色んな方のおかげでできたチーム。自分自身、プレーしたかった」と話す。
座間中体育館で行う合同練習は土日のみ。限られた時間の中で団結力を高めるため、練習中は声出しを重視。毎週練習試合を行い、実戦経験を積む。顧問の東和寿教諭(座間中)は「うちのチームは時間がない。難しいことはせず、レシーブ、トス、打つといった簡単なことをちゃんとしよう」と語るように、エースの鈴野右京選手(座間中)を中心としたシンプルな攻撃を組み立てる。
4月に海老名総合体育館で行われた県央大会でも、「らしさ」を発揮した。つきみ野中学校との決勝では、1セット目を先取するも2セット目を奪われ、最終セットでも悪い流れを引きずる苦しい展開に。それでも「あきらめず、声を出して盛り上げた」と黒田主将。鈴野選手を攻撃の要に得点を重ね、25対18と押し切った。「バレーができない状態から、目標を達成できて嬉しかった」と黒田主将は喜ぶ。
県大会は6月2日(土)に開幕。黒田主将は「目標はベスト8。自分達のプレーをしたい」と話した。
登録選手は以下の通り。▽座間中/菊地叶翔(3年)/黒田優利(同)/鈴野右京(同)/中野潤平(2年)/廣野巧(1年)▽東中/藤永琉輝(3年)/天羽徒和(同)/廣木宙(同)
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