座間市内で振り込め詐欺による被害が多発している。座間警察署(川口博幸署長)によると、今年に入って29件、被害総額は4645万円に上る(8月6日現在)。特にキャッシュカードを騙し取るケースが多く、同署は「不審な電話やメールがあれば、家族や警察に相談を」と呼びかけている。
同署によると、8月6日現在で振り込め詐欺の発生件数は、過去ワーストを記録した昨年の同時期と比較して8件増加。特に70代で10件、80代だけで13件と、70歳以上の高齢者が被害者となるケースが多数を占める。
被害の内訳は、オレオレ詐欺25件(約4400万円)、架空請求2件(約40万円)、還付金詐欺2件(約200万円)。「あくまでも被害届が出されたもので、実際の被害はより大きい」と同署生活安全課の佐藤浩二課長は話す。
近年増加しているのが、キャッシュカードと暗証番号を騙し取る「カード手交型」と呼ばれる手口。カードを騙し取った後は複数回にかけてお金を引き落とされる場合があるという。
折り返し連絡はダメ
電話だけでなく、はがきやショートメールによる架空請求も増加している。「法的手段を取る」との記載で不安を煽るもので、「絶対に折り返し連絡しないで」と佐藤課長は注意を呼びかける。
対策として同署は、パトカーでの広報・啓発や、高齢者宅へ直接電話し、注意喚起を図っている。「不審な電話やメールがあったら、一人で悩まず家族や警察に相談して」と話した。
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