座間市消防本部(落合勝男消防長)の新庁舎がこのほど完成し、2月13日から運用を開始した。キャンプ座間の返還地を活用し建てられたもので、庁舎内には市民が防災への理解を深めるための展示ブースや、消火訓練などを体験できる施設も設置。17日(土)には落成式とともに、同本部の設立50周年式典も執り行われる。
新庁舎は2016年にキャンプ座間から返還された約5万4千平方メートルのうち、約4800平方メートルを活用し建設。旧庁舎から県道51号線を挟んで反対側の敷地(相武台1の48の1)に移転した。鉄筋コンクリート造4階建の消防庁舎と、6階建の高層訓練棟、3階建の低層訓練棟が置かれている。
今回移転した敷地は、座間総合病院に隣接する返還地にあたる。入り口に信号を設置することで、右折出動が出来なかった従来とは異なり、左右両方向への出動も可能となった。また、同院とのアクセスも良好となったことで、同本部消防総務課の宮野敬課長補佐は「さらに顔の見える関係構築を期待できる」と話す。
旧庁舎は今後、座間市危機管理課が防災倉庫として改修する。
見学は4月以降
総工費は約20億円。そのうち半額近くは、国からの防衛施設周辺対策事業の補助金。市は助成を活用し、市民向けの防災普及啓発コーナーを充実させた。受け入れ態勢を整え、今年の4月以降に見学や体験を受付ける予定だという。
新庁舎2階には、座間市の立体模型地図を設置。消防団の区割りや浸水地域などをプロジェクションマッピングで色分けし、視覚的に学ぶことが出来る。4階には約170人を収容できる多目的会議室が置かれ、職員による防災講座などが受講可能だ。
新庁舎の隣にある高層訓練所と低層訓練所では、屋内の初期消火訓練や、煙をたいて迷路から脱出する訓練も体験できる。
宮野課長補佐は「市民向けの啓発はずっとやりたかったが場所が無かった。今回の移転がいいきっかけになる。市民と共に活用したい」と話した。
消防の設立50周年祝う
新庁舎の落成式は、2月17日に開催。終了後、座間市消防本部の設立50周年記念式典も執り行われる。宮野課長補佐は「節目を迎え、職員の士気も上がっている。消防魂を込め、市民の安心安全のため努めていきたい」と語った。
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