神奈川県交通安全対策協議会はこのほど、平成30年度自転車交通事故多発地域の指定を行い、座間市は2年連続で指定から外れた。交通関係団体の地道な活動が実を結びつつある。
自転車交通事故多発地域は、同協議会が2004年から指定を行っている。交通事故全体件数のうち、自転車事故の占める割合(%)が、県内平均より3ポイント高い自治体が指定を受ける。
座間市は10年連続で指定を受けるなど、自転車事故が多いとされる地域だった。2014年に初めて指定を外れたが、翌年は再び多発地域に。一昨年までの13年間中、12年もの間指定を受けていたことになる。
これを受け、座間市は16年、座間市交通安全対策協議会の総会で「自転車交通事故撲滅宣言」を実施した。市民一丸となって事故を無くすべく、地域での自転車安全教室を開催。昨年は中原小学校や栗原小学校、立野台小学校で各校のおやじの会が中心となり、自転車の走行技術や知識などを競う「交通安全こども自転車神奈川県大会」の出場に向けて練習を重ねるなど、事故防止の取組みが広がっていた。
様々な交通安全団体の地道な活動があってか、16年は市内で発生した交通事故(423件)のうち、自転車事故は22・9%(97件)と県の21・7%を1・2ポイント上回るにとどまった。17年も466件中24・9%(116件)と、県の22・9%からプラス2ポイントで、初めて2年連続で多発地域の指定を外れた。
座間警察署(川口博幸署長)は「決して警察の力だけでなく、様々な団体の地道な活動の結果。これからも継続したい」とコメント。座間市市民協働課交通防犯係は「交通指導員や防犯指導員、見守り隊などのみなさんの活動の積み重ねが実を結んだ。出来る限り継続したい」と話した。
座間署は現在、市内で事故の多い相模が丘4丁目、6丁目を自転車指導啓発重点地区に指定。事故防止を呼び掛けている。
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