市内在住の河本慶子さん(68)は、和ガラス集めを約30年続けている収集家。近隣の骨董市へ毎月足を運び、数多くある商品の中から掘り出し物を探している。自宅にはこれまで集めた和ガラス約700点を展示。江戸時代末期から昭和にかけての珍しい品が多数並ぶ。
兵庫県神戸市出身の河本さん。子どもの頃に南蛮美術館へ通い、そこで見た古いガラス作品に心打たれた。
「明治のガラスは透明で、大正時代になると華やか。眺めていると心が和むんです」――。30年前から海老名市や大和市など近隣の骨董市へ足を運び、少しずつ掘り出し物を収集してきた。「パッと見て気に入った、お小遣いで買える範囲のものを買う」。10年前から自宅に飾るようになり、玄関からリビングまでおよそ700点ものお気に入りの品が並ぶ。
目利きは「宝探し」
収集歴30年で培った「眼力」は、「失敗してもいいから自分のお金で買ってみる」というチャレンジ精神のたまもの。「骨董市へ行くのに1回ランチを我慢するくらい。カフェに行くような感覚です」と語るように、その多くが数百円から数千円の廉価な掘り出し物だ。
「これ、いくらだと思いますか」と手にしたのは、名工が手がけたという幾何学模様が描かれた小さなショットグラス。発見したのは骨董市で、たったの百円で売られていたという。「宝探しのようで面白い。ガラスを通して、時代背景を想像するんです。見極めにはロマンが必要かも」とにこやかに語った。
希望者には自宅で収集品を公開している。問合せは河本さん【携帯電話】090・9204・1377。
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