初夏を告げる風物詩「相模川のアユ釣り」が、きょう6月1日に解禁を迎えた。今年は過去最高の遡上数が確認され、多くの太公望の姿が見られそうだ。
市内外から釣り好きが集まる相模川。今年はアユの魚影が濃く、「過去最大級の当たり年では」と期待が高まるデータが集まっている。
アユの遡上状況を確認するため地元の漁業協同組合員が毎年4月初めから6月にかけて相模大堰(海老名市社家)で群れの数を目視でカウントしている。今年は5月13日時点で遡上数が約4530万尾となり、1999年の観測以来、最大だった2002年(2185万尾)の倍以上を記録した。
正確な激増理由は分からないものの、相模川第2漁業協同組合では、「昨年11月の台風により、川が増水し卵が大量に下流に流された。海に出てからの生活環境は分からないが、うまい具合に生き残れて稀に見る遡上になったと思う」と分析する。
5月26日にはアユの状況を確かめる「試し釣り」が座架依橋付近で行われ、組合員3人がコロガしという釣法を行い、朝8時30分からの3時間で120尾が釣れた。平均は12g10cmほどでやや小ぶり。「数の分だけ軽重が遅れているかも。これからの天気によりアユのエサである藻が育ち、成長することに期待したい。いずれも、釣り人たちが楽しめるのは間違いない」と同組合。
天然モノ確認
試し釣りでは、エラ近くの黄色い模様や、赤く色づいたアブラヒレなど、天然もの特有の証も確認された。
アユ釣り期間は10月14日までで、シーズン中もアユの放流が行われるという。釣りをするために必要な遊漁券(1日1500円)は川沿いのコンビニや付近の釣具店などで販売されている。
またエリアにより友釣りやコロガシなど手法が限定されているので、同組合ホームページやチラシ・ポスターなどで確認のこと。
問合せは同組合【電話】046・210・3033。
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