神奈川県は8月28日、独自の工夫などで成長している中小企業41社を「2018年度神奈川がんばる企業」として認定した。市内からは情報セキュリティ製品の開発・販売を行うサイエンスパーク(株)(入谷/小路幸市郎代表取締役)と、切削工具の再切削や新規製作を行う(株)工研(比留川幸雄代表取締役社長)が選ばれた。
セキュリティ逸早く着目
1994年にロボットの周辺機器の下請け企業として設立されたサイエンスパーク(株)。20年ほど前から、当時は注目されていなかった情報セキュリティ製品の取り扱いを始めた。「あの時はまだ始まって底の浅い分野だった」と小路代表取締役。提携していた慶応大学の教授から「半年もあれば専門家になれる」とのアドバイスを受け、まい進してきた。
情報セキュリティの役割は、「ハッカーとのせめぎ合いを常に続ける、門番的役目」。常に最先端の技術が必要とされる業界で、これまで同社が取得した特許は50以上。日本のみに留まらず、中国、韓国、アメリカ、EUなど国外の特許も取得している。
小路代表取締役は30周年を見据え、「次のステージへ行くため、研究開発を積極的に行っていきたい」と語った。
ミクロの世界慎重に切削
1993年にダイワ工具研削センターとして設立された(株)工研。「がんばる企業」認定を受け、比留川代表取締役社長は「会社全体のモチベーション向上につながる。座間を盛り上げていきたい」と意欲を見せる。
同社が取り扱うのは、千分の一ミリ、1ミクロンの狂いも許されない切削工具。自動車工場をはじめ、近年は航空会社などへと取引先を広げていき、2011年にはタイへ進出を果たした。
「この地域にこんな会社がありますよと、発信していきたい」。今日からハーモニーホール座間で開催される産業フェアにもブースを出展する。工業高校をはじめ、地元高校生などの工場見学も継続していくという。
「国内、タイで足場を固めて、いずれはインドネシアにも出ていきたい」と比留川代表取締役社長は抱負を語った。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|