座間市食品衛生協会(市食協/長谷山正範会長)は10月26日、相模野小学校3年生を対象に、「手洗いマイスター」による体験学習「上手な手洗いを学ぼう」を初めて開催した。近年、人の手を介した二次感染による感染症や食中毒が多数報告されており、予防啓発のための取り組み。
手洗いマイスターは、日本食品衛生協会が認定する制度。「食品衛生の基本は手洗い」とし、手洗いの意義や手順など、所定のカリキュラムを修了した食品衛生指導員に称号が付与される。
今回の取り組みは、市食協のほか、厚木地区食品衛生協会、厚木保健福祉事務所とともに実施。同校3年生3クラスに手洗いの重要性を伝えた後、実践形式で適切なやり方を指導した。
ばい菌目に見える形に
「手についたばい菌が口に入ると、感染してしまいます。手洗いの大切さを、目に見える形で学びましょう」。市食協会員で「手洗いマイスター」の内藤和美さんが児童に語りかけた。
児童はまず特殊なクリームを手にぬり、それぞれのやり方で手を洗った。「完璧」と思っていた洗い方でも、ブラックライトで照らすとたくさんの菌が残っており、「うわっ」と驚きの声をあげた。今度は手洗いマイスターから手のひら、指の腹面、手の甲、指の背・間・付け根を丁寧に洗うよう指導を受けた。児童はばい菌が完全に落ちるまで、何度も手洗いに挑戦。それぞれ3回から5回ほど熱心に洗って、ようやくきれいになった。
長谷山会長は「食中毒を起こさないためにも、手洗いはしっかりしてください」と語った。手洗いの重要性を学んだ小野寺陽さんは「こんなにばい菌がついているとは思わなかった」と振り返る。刈屋陽菜さんは「手洗いでばい菌をしっかり落として、病気にならないようにしたい」と話した。
市食協は12月5日、ひばりが丘小学校の保健委員を対象とした手洗い教室を開催予定。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|