さきごろ座間警察署と「地域安全に関する協定」を結んだ「塚原クリニック」の院長を務める 塚原 信也さん 相模が丘在勤 51歳
家族支える医者に
○…内科医で、専門は認知症などを診る脳神経内科。協定内容は、同院を訪れる認知症患者やその家族に、振り込め詐欺や運転免許証返納に関する警察の相談窓口を紹介すること。といっても、やることは以前と変わらない。患者の話に耳を傾け、生活上の“困った”に、適切なアドバイスをする。「(今回の締結で)一番安心するのはご家族なのでは。このクリニックと警察が協定関係にあると知ることは、きっと相談の後押しになる」
○…2025年には、4人に1人が75歳以上の後期高齢者になるといわれている。最初は別の症状で診察していた高齢者が、だんだんと会話がおぼつかなくなり、認知症だとわかることも少なくない。「初期症状の一つで、身近な人を信用しやすくなる人がいる。そこをつけ込まれ、繰り返し詐欺被害にあうことがあるので、家族や医療関係者、警察も一体となって対策を考えていきたい」
○…茨城県出身。医者の家系で育ち、「ゆくゆくは自分も」と、北里大学医学部に進学した。相模が丘にある相模台病院に勤務したのが縁で、11年に小田急相模原駅近くに開院。同じく医者である妻と二人三脚でやってきた。温厚で物腰の柔らかさが評判だが、高齢患者への運転免許返納話には、事故時の賠償金の例を出してしっかりと切り込む。家族だとなかなか言い出せないことを医者の立場から伝えることで、患者をサポートする家族を「さらにサポートしたい」と話す。
○…休みの日は白衣からスポーツウェアに着替え、ロードバイクを走らせる。西へ東へ、3時間あれば江ノ島まで行って帰ってくるという。「大型物流センターやイオンができ、座間の街に活気が戻ってくるのを感じる。これからもこの地で見続けていきたいですね」
|
|
|
|
|
|