市内を運行するごみ収集車の無事故(人身事故・車対車の事故)継続記録が1月7日で丸5年を迎えた。担当の市資源対策課クリーンセンターによると、他自治体と比べ「非常に長期間で好ましい記録」という。同センターでは、市内幼稚園の園児を対象にしたごみ分別講座などを通して職員の安全運転への意識が向上し、今回の記録を達成できたのではとみている。
人通りの多い市街地や住宅街を停車しながら走るので、運行時の事故が少なくないごみ収集車。座間市内には全26台あり、収集物は市外にある高座清掃施設組合(海老名市)へ運搬するため、1台あたり1日に約100Kmもの距離を走行している。それらの要因もあり、以前は年間数件の事故報告があったという。
きっかけは「ざまりん」
同センターでは初め、ごみ分別を促すため、啓発フレーズと共により目立つざまりんを車体デザインに登用した。また、幼少期から分別に協力意識がもてるよう、2014年から市内の保育園や幼稚園での出張講座を実施。これには帰宅後保護者を巻き込み、家庭で分別意識を共有してもらう狙いも隠されている。
明るいデザインの収集車は特に子どもからの人気が高く、巡回時に声を掛けられたり、手を振られることが多いという。同センターの津田啓介センター長によると、「当初は分別啓発のためにざまりんを登用したが、園児たちとの触れ合いの中で“子に誇れる仕事を”という思いが職員たちに生まれ、日々の安全運転に繋がったのではないか」と話している。
記録は2014年1月7日から続いており、昨年2月に1500日を超えていた。この5年間で、総距離は約225万Km、地球─月間に換算すると2往復半を超えるという。津田センター長は、「無事故運転の継続は、職員がきれいで安全なまちをつくりたいと一丸となって取り組んだ結果。5年を一つの節目としてとらえ、引き続き気を引き締めていきたい」と話している。
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