厚木版 掲載号:2012年2月10日号

横内謙介の劇場シアター談義

―4―

韓流の町 

 わが扉座では、縁合って二年続きで韓国の芸術大学の留学生を受け入れている。昨年も二十歳の女学生が三ヶ月、劇団に通ってスタッフの研修をしていった。その彼女が、最初は駒込辺りの留学生寮に住んでいたのが、もっと安全で明るいところが良いと、途中で新大久保に引っ越した。

 耳を疑った。駒込より、安全だというのか、あの町が?簡易宿泊所やラブホテルで有名だった古い新大久保を知る我々からすれば、ちょっと意外な情報だった。しかし韓国の留学生の間では「歌舞伎町は危険だから立ち入らない方がいい、遊ぶ時は新大久保に留まるように」と申し送りされているのだそうだ。ここ数年で、町はすっかり様変わりしたらしい。

 扉座にもやってくるほどの留学生の急増と、韓国グルメの盛り上がりと、何よりも韓流ブームの賜物である。町は韓国スターを愛し、追いかける女性たちで賑わい、かつてない活況を呈しているのだ。こうなると裏稼業は営業しにくい。元気なおばさんたちの溢れる町に、娼婦は立てまい。親父たちもスケベ顔では歩けない。つまるところ、文化芸能が町を変えてしまったのである。 



劇作家・横内謙介
 

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