宮城県多賀城市の球児たちを鮎まつりに招待した、厚木市少年野球協会会長 齋藤仁礼(よしのり)さん 中荻野在住 52歳
野球少年たちの父
○…「継続して支援していかなければいけない事業。子どもたちにとって厚木で過ごした数日が、夏の良い思い出になれば幸いです」。東北から長時間かけてバスでやってきた17人の球児を前に、そう話した。東日本大震災の直後、多賀城市の野球チームからの野球道具提供のお願いに応じ、卒団生の私物や新たに購入した用具など100点以上を現地に送った。これがきっかけで交流が生まれ、球児とその保護者たちの鮎まつりへの招待が実現した。
○…今年で会長就任6年目。市内に8つある少年野球チームを統括するほか、市野球協会の会長も兼務する。例年10月で引退する6年生のための大会がなかったことから、昨年から卒団記念大会を新設した。「負けるとよく泣くよ、今の子は。そういう子を見ると頑張ってほしいと思うよね」。その眼差しは、まさに球児たちの父のよう。
○…生まれも育ちも荻野。昨年までの4期16年間、厚木市議を務めた。サラリーマン生活をしていた34歳の頃、市議だった父が急逝。「積極的な性格でもないし自分にはどうかなと思っていたけれど、生まれ育った地域のためなら」と決意し、後継者として翌年出馬。16年間で思い出すのは、市制50周年の年に議長を務めたこと。「各小中学校から1人ずつを選んで『子ども議会』をやったのをよく覚えている。子どもたちの意見が新鮮だった」と振り返る。今は「野球協会として地域に恩返し」が信条だ。
○…自身も野球少年だったのかと思いきや、中学高校でやっていたのはバスケ。草野球もプロ野球観戦もしないが、夢中になるのが高校野球。「負けたら終わりの一度だけのチャンスに対する一生懸命さ」に心惹かれる。3人の子どもはいずれもサッカー少年だった。だからこそ悔し涙を見せる球児たちに、父の眼差しを見せるのかもしれない。
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4月19日