SC(セーフコミュニティ)認証都市なのに... 犯罪件数急増 7月末で県ワーストに
厚木市内の犯罪件数が、今年4月から増加傾向にある。厚木警察署の集計では、7月末までの累計刑法犯発生件数は県下ワーストの1710件。昨年同時期(1575件)と比べて135件増加している。「セーフコミュニティ」認証都市として、対策が求められる。
犯罪種別で一番増えているのが窃盗犯。昨年比102件増の1329件で、本厚木駅周辺を含む厚木北地区が最も多い。
中でも厚木署が警戒を強めているのがオートバイや自転車盗。「自転車の場合、被害にあったうち鍵をかけていなかったケースが60%。備え付けの鍵に加えて、ワイヤー錠などで二重ロックをしてほしい」と対策を呼びかけている。
また、酔った勢いや軽い意識での犯行が多いことから同署では「他人の自転車に勝手に乗ることは犯罪」と大きく書かれた啓発チラシを新たに作成。被害抑止へ対策を進めている。
ほかには空き巣や自販機盗、不審者の出没も増えている。同署管内の検挙率は35・4%と、昨年と同比率。捕まっている数に比例して、発生件数も増加しているためだ。同署では「防犯にとって特効薬はない。日ごろの警戒に加え、地域での啓発活動などを行い、市民の防犯意識を高めていきたい」としている。
地域に情報提供し防犯意識高める
厚木市も対策に乗り出している。市くらし安全課では、地域への積極的な情報提供を開始した。
犯罪件数の増加傾向が明らかになった5月以降、各地区の月別犯罪発生件数をまとめたグラフや、地区の治安情報を地区センター長に配布している。また、自治会などには愛の目運動や青パトなどを使ったパトロール強化を地区センター経由で呼びかけている。
同時に市では、市民自らの防犯への備えを呼びかけている。ひったくりが多発した5月には、駅周辺のスーパーなどで自転車用の防犯ネットを配布。「まずは自己防衛を」と啓発活動を行っている。
9月議会でセーフコミュニティ条例
こうした中、市では「厚木市セーフコミュニティ(SC)推進条例」の議案を市議会9月定例会に提出。「安心・安全なまちづくり」をめざし、2010年10月に認証取得したSC推進のための協議会設置が条例案には盛り込まれている。
市危機管理部の倉持隆雄部長は「今のままでは3年後の再認証取得は厳しい。条例を機に、再び治安向上の機運を高めていきたい」と話した。
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