かつて栄えた相模川の屋形船を観光資源として改めて活用しようと、厚木市は11月10日、厚木神社近くの川辺で初めて実証実験を行った。市は参加者からのアンケート結果を検証し、今後の展開を検討していく。
屋形船は日清戦争後の明治中期ごろ、景気回復策として、当時の厚木町の料亭が「遊船会」をはじめたのがきっかけとされる。漁船を改造した屋形船に客を乗せ、投網で獲ったアユをその場で調理し提供していた。昭和に入ると芸妓などを乗せたお座敷船も登場し繁盛していたが、料亭の衰退とともに姿を消していった。
実験は、今年3月に策定した厚木市観光振興計画などに屋形船の復活が提言されたことから、事業化を見据え、観光資源としてのニーズや問題点、可能性を見極めるために市が企画。市観光協会に委託した。
この日は、厚木観光漁業協同組合の鈴木勇組合長(75)が所有する屋形船を使用して実施。米軍関係者や留学生など訪日外国人向けと、あつぎ観光ボランティアガイド協会の会員向けに2回に分けて体験会が行われた。参加者たちは相模川に係留された屋形船に乗り、船上の雰囲気を楽しみながら弁当やアユのフライなどに舌鼓を打った。
座間市から参加したジェシー・シュミットさんとマライアさん夫婦は「リラックスできて素晴らしい経験でした。機会があれば友人も連れてきたい」と語った。
市観光振興課の担当者は「初期投資や法律面などクリアしなければならない課題はあるが、興味を持った民間企業などがあればアンケート結果などの情報を提供していきたい」と話した。
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