▽飯山のぎゃらりー&茶房「結」(長澤みはる代表)。パーキンソン病と闘いながら絵を描き続けている森の里在住・小田治俊さん(72)が12月末まで作品展を開いている。作品の入れ替えが年に数回あり、現在は冬の能登半島や本厚木駅周辺の様子など日常の風景を切り取った作品10点が展示され、訪れた人の目を楽しませている。きっかけは、小田さんの共通の知人を通して長澤代表から「ギャラリーに置いてみては」と2年前に提案があった。
▽小田さんは、新潟で生まれ、京都大学で電気工学を専攻。相模大野高校と田奈高校でそれぞれ校長を務め、60歳の定年1年前にパーキンソン病と診断された。病で落ち込んでいる小田さんを救ったのは「絵」だった。定年後、以前からやりたかった絵にじっくり向き合った。「絵があって良かった。絵を見ていただけるのがこんなにも嬉しいなんて」。一心不乱にキャンバスに向き合い、一日4〜5時間絵を描くときもあるという。
▽「厚展」にも4回目の出展。今年初めて50号の作品を応募した。作品のテーマは伊豆のバガデル公園。「ヨーロッパのような雰囲気を出した」という。「景色がいい場所の絵を描いてきた。寛ぎと癒しを感じてもらえたら嬉しい」と小田さん。
▽朝5時に起きて、近所にスケッチに出かける毎日。絵を基本から学ぼうと、絵画の通信教育のスケッチ教室と油絵教室に入った。近所のグループ展「どんぐりの会」に出展する傍ら、厚木、伊勢原、小田原でそれぞれ1回ずつ個展を開いた。また、2004年に全国公募「日美絵画展」日本通信美術学園賞を受賞した。
▽自身の体験をもとに本を3冊上梓。2005年の『続・定年からの絵日記』(文芸社)は教え子からの反響もあったという。「絵があったからここまで生きてこられた。無かったら寝たきり。絵と向き合えるのも、病によるところと思えば、人生何が幸いするか分からない。夢中になれることがある生活を幸せに思う」と力強く前向きに話した。
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