タウンレポート 大型駐車場が減少傾向 元気館利用者分の確保が課題に
コインパーキングばかりだった本厚木駅北口周辺の姿が変わってきた。商業施設跡地の大型駐車場が減る中、来春(仮称)あつぎ元気館としてオープン予定の厚木パークビル(旧パルコ)では、ビル内の駐車場台数が少ないのではという指摘もある。中心市街地の駐車場事情を探った。
元パルコ2の「リパーク」跡地はマンション建設が進み、長崎屋跡地にある「本厚木パーキング」も今日25日に閉鎖。跡地は同じくマンションになる予定だ。
厚木市が2005年に行った調査では、本厚木駅から500m圏内にある時間貸し駐車場は4500台分。これには前述の商業施設跡地の駐車場は含まれず、市では同年以降の調査は行っていない。
もともと市では1988年、駐車場不足が問題となったことから本厚木駅周辺の約55haを「駐車場整備地区」に指定。条例により建築物の規模に応じて駐車施設台数を定めている。
同条例を管轄する市都市計画課では「折からの経済低迷で市内でもコインパーキングの多い状況が続き、市民生活にも浸透している。駐車場の問題は喫緊の課題には至っていないのが現状」と話す。
確かに街中の駐車場の数自体は十分にある。しかしその多くは数台分しかスペースがなかったり、一方通行路に面しているなど、立地面で不十分といえる。
自家用車で街に買い物に訪れる人々にとって、車が停めやすく出入りしやすい大型駐車場の存在は大きな利点だ。市では「今後実施予定の中町第2―2地区や本厚木駅南口の整備・再開発事業の中では、大規模駐車場の計画も案としてはある」としている。
一方で、(仮称)あつぎ元気館として整備される厚木パークビルの駐車場環境についても対策が検討されている。同ビル内の地下駐車場は85台が収容可能。しかし商業テナントが入る場合、関係法令に基づきより多くの駐車場が必要だ。
市の元気館整備基本計画では、近隣の中町立体駐車場等との提携が案として示されている。548台分のスペースを持ち、昨年4月から12月までの1日平均利用台数が約1400台の同駐車場。しかし深夜や早朝の出庫ができない事や、提携店のテナント負担料が割高だという声もある。
こうした中で「厚木市市街地にぎわい懇話会」(六ヶ村健三会長)は今日25日、厚木市へ「中町立体駐車場の有効活用提言書」を市へ提出する。提言書の中身は同駐車場の料金値下げや、機械化による24時間営業など。「元気館の商業テナント誘致や街のにぎわい創出のためにも、立体駐車場の見直しが必要」と六ヶ村会長は話す。
隣の海老名市が大型商業施設を誘致する中、利用しやすい駐車場の減少は街の更なる衰退につながりかねない。対策が求められる。
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