3月3日、山梨県指定無形民俗文化財との初の記念公演を開く「長谷座」の座長 山口熱子(あつこ)さん 長谷在住 64歳
鈍感力で乗り切る
○…相模人形芝居「長谷座」は、約300年前に伝わった市を代表する郷土芸能。市文化会館で山梨県指定無形民俗文化財「笹子追分人形西川座」を招き、初の交流公演を開く。縁のある八王子車人形の西川古柳家元から「他の芝居と交流してみては」と提案されたのがきっかけで、2年前から準備を進めてきた。人形芝居は、「自分の意図するところを表現できる。現実の生活では理解しづらいけれど、昔の人の生活具合を探り、垣間見ることができる」ことが魅力だという。
○…2001年長谷座に入り、2005年から座長に。座員は、現在20〜60代の20人。「やるからには今までと違うものを出していきたい」と必死だ。「時代の変化に対応できるようにしていかないと息が詰まります。ある程度柔軟に考えることも大切」と話す。2007年、人形芝居の本場・徳島県の「阿波十郎兵衛屋敷」での公演が大きな自信になった。うまくやろうとするより、役になりきって演じることを心がけている。
○…芝居に役立つ記事や書籍で学んだことを手書きでノートに記すのが日課。「自分が存在していない時代背景を知る必要があります。勉強しないと人に教えられない。後継者、興味ある人を探し当てる作業でもありますね」。価値観をどう伝えていけばいいのか日々模索する毎日だ。「人形芝居は、趣味を超えて道楽」と84歳で亡くなるまで現役でやってきた父の言葉を胸に、既存の壁を壊し次世代に文化を伝えていくことに力を注ぐ。月1回、南毛利公民館で体験教室を開く。「頭で考える前に、人形を動かしにきてほしいな…」。
○…生まれも育ちも厚木。東高の夜学で4年間学び、昼間は自動車会社で図面を描く仕事をして学費を稼いだ。おおざっぱな性格と周囲から言われるそうだが、舞台前は緊張の連続。「鈍感力で乗り切ります」と笑う。公演が終わったら、大好きな温泉旅行で箱根を満喫する計画も。3人家族。
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4月19日