女性の社会進出に伴い、子育て支援の1つとして整備された「放課後児童クラブ制度」。厚木市には公設27カ所と市の補助金交付を受けた民間のクラブ8カ所で構成された「厚木市留守家庭児童クラブ」がある。
この制度は、保護者が就労などで放課後にいない原則小学1年生から3年生を預かるもの。市内では1979年に及川で民間学童保育クラブ「つばめクラブ」が誕生。1996年に公営クラブが厚木第二、戸室、毛利台で開設され、2004年までに全23小学校の敷地内や周辺に設置された。
市こども育成課によるとこの5年間の平均入所者数は1000人超。2013年4月からの入所希望者は、3月18日現在で1215人いる。これは市内全1〜3年生のおよそ2割にあたる。定員1262人に達していないが、同課は「特に街中は希望が多い。保護者の転勤などで変動もあるが、厚木第二小や厚木小などで発生する可能性が高い」と話す。
2013年度中に再検討
3月4日の市議会2月定例会一般質問で、古川環議員(民主クラブ)が児童クラブの現状と課題について質した。古川議員は「地域によって抱えている問題や課題は異なる。細かく調査する必要があるのではないか。預けられる年齢やクラブの設置数なども含め、安心して保護者が働ける環境づくりが大切」と意見を述べる。
こういった背景から、市は2013年度中に有識者を招き今後のあり方を考える委員会を設置する。
焦点の1つは月額使用料。同課によると「市の公営児童クラブは4千円。県平均は約9700円で、厚木市は最も低い」という。民間の施設も最低でも1万円以上(基本料金)と金額差があるため、保育内容の充実やクラブ数なども含めて検討する。同課は「パブリックコメントや意見交換会も実施していきたい」とコメントした。
ライフスタイルの多様化により父子や母子家庭、また夫婦で働く世帯も増えている。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、子どものいる世帯で62・3%が共働きをしている(2011年)。このことからも、児童クラブは子どもの健全育成に重要な役割を担っている。子育て環境日本一を目指す厚木市。ニーズに合わせた柔軟な対応が求められている。
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