市内4つの高校の合唱部・音楽部による「あつぎ高校合唱祭」が3月27日、厚木市文化会館で開かれた。この合唱祭は高校生の合唱活動の活発化が目的で、今回が初開催。当日は保護者や部活の卒業生ら約150人が訪れ、各校による声のハーモニーを楽しんだ。
今回参加したのは、厚木西高校合唱部、厚木高校音楽部、厚木東高校音楽部、厚木商業高校音楽部(合唱順)の4団体。各校とも、合唱組曲からJポップまで様々な曲を歌い上げた。引退していた3年生もステージに立ち、特に一昨年に制服が変わった東高と西高にとっては、新旧の制服が入り混じっての最後のステージとなった。
学校ごとの合唱の後には、合同演奏も行われた。女声パート、男性パートに分かれての合唱の後、約50人の各部員たちが一堂に会し、男女混声でアンコールを含む3曲を歌い上げた。合同での練習は本番直前のわずか3回ほどだったが、客席からは大きな拍手が鳴りやまなかった。
東高音楽部の長森弓華さん(3年)は、先日卒業式を迎えたばかり。高校生活最後のステージに「終わっちゃった、という気持ち。人生の中のいい思い出になりました」と心境を語った。
客席で観覧していた石川明子さんは、娘が厚商音楽部の部長を務める。「他校の様子も分かってよかった。次回以降も続けてほしいですね」と話した。
開催のきっかけを作ったのは、厚木商業高校音楽部顧問の岩村夏樹教諭。「厚木で歌った高校生が、もっと歌を好きになれるイベントを」との思いで2、3年前から構想を練り、厚木合唱連盟の片山正道理事長らと共に、昨年の秋ごろから実際に準備を進めてきた。
岩村教諭は4月から川崎の高校へ赴任。合唱祭の開催は、まさに厚商勤務の7年間の恩返しとも言うべきものだった。
最後に歌った「虹」では、自身も指揮者として参加。演奏後には「3年生も多いですが、今日を歌い収めにしないで、合唱って楽しいなという気持ちを持って、末永く厚木で合唱を続けてほしい」と生徒たちへメッセージを送った。
|
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|