4月から厚木市俳句協会の会長に就任した 阿部 佑介さん 鳶尾在住 69歳
俳句は人生の中心に
○…俳句協会の会長職は、数年ぶりの再登板。協会の主な行事は、春の新緑俳句大会と、市民文化祭での俳句大会。その他「今年は有志での句会もやろうという話も出ています」という。本紙投稿コーナー「俳句でひと息」の選者を今回からお願いしている。俳句上達の秘訣を「俳句を一人でやっていてもなかなか上達しない。上手い人や仲間と切磋琢磨する環境がないと」とアドバイス。カルチャーセンターの講師として、多くの俳人を育ててきた。
○…俳句を始めたのは20歳の頃。製鉄会社に勤務時代、半ば上司命令で俳句サークルに参加した。「当時はカメラをやりたかったんだけど、俳句をやらないと上司に文句を言われるし…。今となっては有難いと感じますね」と振り返る。サークルはその後自由参加の俳句結社に生まれ変わり、現在は3代目主宰を務める。俳句を詠む中で、大事にしているのが自分の経験。「故郷の栃木では、子どもの頃は馬に田んぼを耕させていた。羊も鶏もいっぱいいた。そんな身の回りの記憶が、俳句作りに役立つんだ」。俳句を作るのはバスの中だったり、みんなが寝静まった頃だったり。枕元には鉛筆とメモ用紙をかかさない。
○…俳句の魅力にのめりこんでいく中で、仕事と句会、外で俳句を詠む「吟行」とのバランスに悩んだ。出した結論は「俳句のために仕事を辞める」。妻子ある中、30歳での決断だった。「なんで?」と迫った妻に「3カ月待ってくれ」と熱弁し、町工場の主として独立。「会社員時代は仕事していても休みが欲しかったけど、独立してからはいくらでも働けた。仕事に対する考え方が変わったね」。
○…長男夫婦と同居しているが、家族全員俳句をたしなむ。孫は俳句で和田傳文学賞の特選にもなった。町工場の技術力を生かし、日曜大工や家電の修理はお手のもの。「お父さんが直しちゃうから新しい家電が買えないよ」と、女性陣からは恨み節だとか…。
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4月19日