横内謙介の劇場シアター談義 ―25―
『お芝居の楽しみ〜猿之助、團十郎、勘三郎、名優を語る〜』
七月に文化会館に来る、四代目・市川猿之助襲名披露公演は大盛況の様子。実は私は三代目（現猿翁）の弟子だ。扉座の活動と平行して、劇作家として十数年スーパー歌舞伎の台本などを書かせて頂いていたので、正確にはスタッフと言うべきだが、歌舞伎に限らず芝居のアレコレ、演出などを特権的にお側で学ばせて頂いた。その修行の頃、今の猿之助さんはまだ学生で、隣り合って師匠の話を聞きつつ、ご飯をご馳走になっていたからこの襲名は感慨深い。
そんなワケで歌舞伎には思いが深く、厚木でももっと歌舞伎ファンが増えて欲しいと願っていた。そこで来たる６月29日（土）の３時から文化会館集会室で、歌舞伎を語るトークショウを開催することにした。
ゲストは文藝春秋で、勘三郎追悼文などを執筆されたエッセイストの関容子さん。親子二代に渡る中村勘三郎、市川團十郎、海老蔵の聞き書きなど、歌舞伎ファン必読の名著を多数書かれている。故勘三郎さんや故團十郎さんとも、とても親しくしておられ、関さんだけが知る秘話もお聞かせ頂く予定。難しい歌舞伎論ではなく、初心者も楽しめるトークだ。トーク後に扉座公演の開演があるので、ぜひ続けてのご参加を。
劇作家・横内謙介
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