厚木市消防本部が11月20日と21日、川崎市消防局と「山岳救助合同訓練」を実施、2日間で合計72人が参加した。
この訓練は神奈川県下消防相互応援協定(航空機特別応援)に基づき、2001年から毎年行っている。負傷した登山者を迅速で的確に救助する協力体制を整える目的がある。
今回は、七沢弁天の森キャンプ場東側の南沢林道で登山者4人が滑落し、負傷したことを想定した内容。救助要請を受けた厚木市の消防職員が負傷者を捜索し、ロープやストレッチャーで救出した。
その後同局航空隊がヘリコプターで現場に到着。ダウンウォッシュによる風と音で隊員間の声がさえ切られたが、落ち着いてジェスチャーで合図を送り、負傷者を収容した。臨時離着陸場のぼうさいの丘公園では、待機していた救急隊が引き継いだ。
昨年に続き訓練に臨んだ穂坂眞介さん(厚木本署救助小隊・29歳)は「迅速に活動できた。合同訓練をすることで航空隊員と顔見知りになり、より落ち着いて連携が取れると思う」と振り返った。
2012年の同本部管内での山岳救助件数は3件。今年は11月25日までに4件発生、うち1件を同局航空隊に応援要請している。
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