緑ヶ丘公民館で開かれる「3世代ふれあい交流会」を構成・指導する 山口 三重子さん 愛甲在住 58歳
「何事にもトライ」
○…1月18日に緑ヶ丘公民館で開かれる、子どもから大人まで音楽を楽しむイベント「3世代ふれあい交流会」のステージの構成・指導にあたる。当日は緑ヶ丘地区の市民が合唱やゴスペルを披露するほか、NHK交響楽団のメンバーによる演奏会など盛りだくさん。8年前、「楽しくて質の高い地域型の音楽会ができないか」と声がかかったことがきっかけだった。「新しいことにトライして育てていけるようなコンサートにしたい」とバイオリニストの故田中千香士氏を迎えるなど、地域と協力し、今では欠かせない行事になっている。交流会のテーマ「ジャンルをこえた楽しい音楽」を、人の力を集めてデザインしていくところに面白さがあると力強く話す。
○…バンド「早川トリオ」のメンバーの一人としてステージにも立ちピアノを演奏する。切り替えが大変かと思いきや、「プレイヤーでいるのと企画するのとでは全く違う顔になります。舞台の構成も演奏も、今そこに関わっている最中が一番楽しいですね」と涼しい顔を見せる。「思い通りにならないから面白いのかな…」とも。モットーは「まずはやってみよう。そこからがスタート」だ。
○…川崎市出身。武蔵野音楽大学卒業後、ニューヨーク州立大学などに留学し、海外でリサイタルを開いてきた。約30年前に厚木に。現在は学生オーケストラの指揮・指導や地域ボランティアなどのほか「Mt.Fuji河口湖ジャズフェスティバル」のディレクターとして09年の立ち上げから携わる。キャッチコピー「小さくともピュアに」の名付け親だ。両親、夫と子ども2人、愛犬と暮らす。
○…耳が遠い人にも生の音楽を聴いてもらおうと東京工業大学と協働して「ヒアリング・ループ(聴こえ支援)」を音楽会で導入。「涙を流して音に感動していただいたことが忘れられない」としみじみ。世代を越えて「音を楽しむ喜び」が伝わることが最高の幸せだ。
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