3月9日、厚木市文化会館で第70回定期演奏会を開く厚木交響楽団団長 神崎 和夫さん 長谷在住 63歳
「毎回、精いっぱい」
○…1977年12月に県内で7番目に誕生したアマチュアオーケストラ・厚木交響楽団の団長として団員80人をまとめる。市文化会館で開く第70回定期演奏会を間近に控え、曲の仕上げの真っただ中だ。当日は、指揮者に長野力哉氏を迎え、モーツァルトとマーラーの交響曲を披露し、ファゴットを演奏する。楽団の魅力は、「みんなで楽しく合わせてできるところ」といたってシンプルだ。
○…生まれも育ちも厚木。音楽へのきっかけは、音楽が好きで小学校の教員をしていた父の影響を受けて。家にピアノがあり、自然と音楽の世界に引き込まれていったという。中学2年で初めてクラリネットに触れた。厚木高校で吹奏楽部、青山学院大学ではオーケストラ部に所属。妻との出会いは大学時代だった。「二人で音楽ができるのが良かった」。妻と二人三脚で歩み、音楽活動が継続できていることに感謝する。
○…79年に2代目の団長に就任した。「指導者が良くなければだめ」と話す。普段の練習にも指揮者を呼び、レベルアップを図ることで礎を築いた。現在は、市内外で年4回ほど公演を開くが、選曲した曲に対して依頼をするため、常任指揮者はいない。団長になって今年で35年。「よくつぶれなかったのが正直なところ」と神妙な面持ちで振り返る。「アマチュアのオーケストラはみんなでやっているときは楽しいけれど、練習する人が揃わないと来なくなってしまうんです」と運営面の難しさを語る。
○…団員に気持ち良く演奏してもらいたいという想いが強く、「毎回精いっぱい。今日、ようやく次の演奏会場の場所が取れました」とほっとした表情。5年前から毎年7月に杉並公会堂でオペラの公演を行うなど、積極的に市外の楽団とも交流をもつ。夢は市内出身のバレエダンサー・菅井円加さんとのバレエ公演の実現だ。誰よりも団員を愛し、楽団の発展を願う誠実な人柄が心に残った。
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