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厚木商業高音楽部 響け11人の歌声 文化会館で初の単独演奏会

文化

公開:2014年3月14日

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演奏会当日に向けて練習に励むメンバー
演奏会当日に向けて練習に励むメンバー

 厚木商業高校音楽部が3月27日(木)、初めて厚木市文化会館小ホール(収容人数376人)で定期演奏会を行う。これまで音楽室で約30人の観客を前に歌声を披露してきたメンバー。この大舞台は顧問からの”プレゼント”だ。

 同部は高校創立当初から活動していたという歴史のある部活。楽器を演奏する時代もあったが、約10年前からは合唱のみになった。現在部員は女子生徒11人。

 人数が少ないためにパートごとの練習ができず、ピアノを囲んで歌う中、3月9日に行われた「かながわヴォーカルアンサンブルコンテスト」の女声部門で昨年に続き銅賞を受賞。審査が厳しい中、高校生では唯一の同部門入賞だった。また昨年8月の神奈川県合唱コンクール高校Aで銀賞を獲得するなど、力をつけきた。

 コンクール出場だけが活動ではない。「地域のためにできることをしたい」と厚木市立病院や公民館などで、ボランティア公演にも熱を入れる。そのためポピュラーな曲もマスターしなければならず、コンクールのための練習時間が短くなる。それでも生徒たちは「観客が笑顔になるのが嬉しい」と進んで取り組んだ。

 その姿を見守ってきた顧問の吹上純一教諭は「コンクールだけでなく、地域に根差した活動をする姿に感動した」と話す。昨年夏、3年生が「大きいところで歌声を披露できたらいいな」とつぶやく声を耳にした。その願いを叶えたい―。生徒たちに内緒で、会場を確保した。

 この”サプライズ”に部長の飯原里美さん(2年)は「3年生を大きな場所で見送ることができると嬉しかった」と声を弾ませる。副部長の斉藤葵さん(同)も「多くの人に楽しんで欲しい」と笑顔をみせた。

 当日は2部制。開場は午後6時半、同7時開演。入場無料。問合せは同校【電話】046・223・6669吹上教諭へ。

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