神奈川県私立幼稚園連合会第６代会長に就任した厚木田園幼稚園理事長 小澤 俊通さん 三田在住 60歳
「人を笑わせることが好き」
○…５月末、これまで２期６年間、副会長を務めてきた神奈川県私立幼稚園連合会の会長に就任した。会発足から60年余。厚木市からの会長は初登板。神奈川県下にある私立幼稚園は５８０、職員の数は約２万人。園児総数は11万６０００人だという。
○…取材当日の朝刊は３年前に起きた大和市の幼稚園プール事故に関して遺族が幼稚園と教師に訴訟、と報じていた。記事の切抜を示した時の眼差しは、まさしく当事者意識にあふれていた。「小さい子どもを預かる仕事は、そのまま命を預かるのと同じ」と優しい話し声。連合会はつい先ごろ「津波ガイドライン」を作成したばかり。「プール安全管理ガイドライン」のマニュアルも作成中。
○…頭の中は神奈川の「小さな子どもたち」の安全、保護者の安心のためにアンテナを張り巡らす日々だ。厚木市に２園、城山町に１園、計３つの幼稚園を経営。いずれも自然豊かなところにある幼稚園。自然な風、緑多い環境は子どものためには「とてもいい」と考えている。
○…実は「長」のつく立場は慣れたもの。厚木高校時代は応援団長と生徒会長を兼務という離れ技も。厚木青年会議所時代は理事長もきっちり務めた。やると決めたらとことん真剣にやるタイプ。「小さい時から、人の前に出るのが好きだったようだ」と話す。勧められるままに進んだ慶應義塾大学入学直後、落研（オチケン）の勧誘落語にコロッと参ってしまった。人を笑わすのが好き。高校の応援団と大学での落語の中で人格形成がなされたと断言。
○…昨年暮れに母、２カ月後、自身が還暦を迎える誕生日の前日、父を見送った。連続の葬儀に際し「３人の兄弟がよく協力し合った」と振り返る。時々のゴルフが息抜きで、楽しみは落語。最近は立川談春がご贔屓。「桂文珍」似とよく言われるそうだ。まさしく…。お後がよろしいようで…。
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