厚木税務署が管轄する厚木市、愛川町、清川村に事務所を構える税理士約100人と税理士法人で組織する東京地方税理士会厚木支部。公共性を重んじる支部方針のもと、確定申告時期をはじめ、毎月第2土曜日に行う無料相談会(事前予約制)、11月の「税を考える週間」に他団体と合同で行う税金についての啓もう活動などを行っている。同支部の渡邊毅弘支部長(60)に話を伺った。
▽支部長になってから約1年半。来年3月末の任期まで税理士会の活動を通して社会の皆様に身近な存在になりたいと話す。支部の会員数は県下で最も少ない。だからこそ、「和と協調」を大切にしているという。
▽税理士としてのモットーは「お客様の立場で考え、お客様に応えていく」。税理士の仕事はよくわからない人が多いけれども、税金のことをすぐに相談してもらえるようになればと話す。「来年からは税制改正により相続税の申告者も増えてくる。そういった人たちの相談にもわかりやすく答えていければ」。
▽1954年生まれ。小学1年生の時に愛川町から厚木市にやってきた。野原を駆け回ることもしていたが、大人しい性格だったという。大学卒業後、信用金庫に就職するが、営業先で出会った税理士の姿に憧れ26歳で退職。一念発起して税理士を目指した。2つの会計事務所を経て資格を取得。32歳で現在の事務所を開業した。奥様と3人の子どもと栄町の事務所兼自宅で暮らす。休日は読書や東京で買い物をして過ごす。歴史小説や話題になっている本を買っては月に4冊ほどのペースで読むという。
▽人生のモットーは「誠実さを忘れずに、愚直に一歩一歩進むこと」。考えこみながら語る真面目さの奥には、軽いユーモアものぞかせる。「とりあえず、2020年の東京オリンピックまでは前向きに。新しい人との出会いを大切にしていきたい」。
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