厚木一番街商店街振興組合(加盟数51)の新しい理事長に、(株)西田コーポレーション取締役統括部長の稲毛信洋さん(46)が10月14日付で就任した。ここ数年、大きな変化が続いている一番街。その新たなリーダーの人となりに迫る。
▽もともとは4月の総会で新理事長が決まる予定だったが、その場では決まらず継続審議に。そこに白羽の矢が立った。「会社の会長に相談したんですが『地域貢献しなさい』と言われました」。グーグルマップ内のサービスを活用するなど、市街地活性化のアイデアはいろいろ頭の中に詰まっていそう。
▽小田原市出身。「厚木と言えば『大都会』。その衰退を見ていられなかった」と話す。同組合では関東圏の商店街を視察するが、印象に残っているのが戸越銀座。「あそこは一度衰退しているんです。それでも街全体をブランド化することで、地元の人がお土産用に戸越銀座のものを買ってくれるようになった」。隣りの海老名に新たな商業施設ができるなかで「駅周辺、商連、会議所。本気で一緒になってやらないと。厚木市も方向性を示さないといけない」と危機感を持つ。「コンクリートで人を集めるのは限界。厚木にピラミッドがあれば」といった奇想天外な発想を真剣に語る。
▽地元のスーパーの不動産部門から平塚の不動産会社を経て、35歳の時に西田コーポレーションへ転職。グループ各社の取締役を兼任し、商店街と合わせると出てきた名刺の数は5枚。「後世に残すお金はないし、会社を持っているわけでもない。自分の考え、思想は後世に残せる」と、同業者向けに各地で講演を行う。そんな自身の仕事に対する思想は「ビジネスとは社会の役割の中で必要とされる会社である」こと。それは商いも同じ。「必要とされれば街は残る。必要とされなければ残らない」
▽知る人ぞ知る太公望。釣具店主催の競技会でもトップを飾り、今年釣り上げたシロギスは3529匹。魚心も知る新理事長だ。
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