市内に住む片倉壽夫(ひさお)さん(59・下依知)と西條正浩さん(51・妻田北)が12月12日、厚木市消防本部(朝倉國夫消防長)から消防協力者として表彰された。
この表彰は、9月13日午後2時10分ごろに妻田北2丁目の集合住宅グランデージ厚木で発生した火災での消火活動に対するもの。出火元は2階ベランダで原因は不明。
第一発見者の片倉さんは、普段は相模原市消防局に勤務する。火災が発生した当日、自動車を運転中に出火を発見。119番通報を出火元の下階の弁当店に依頼し、自身は建物内へ。設置してあった消火器で出火元の2軒隣のベランダから消火活動を行った。
近所に住む西條さんは、自宅からホースで2階めがけて放水を行い、被害を最小限に抑えた。また、近隣住民が次々に消火活動に加わったことも小規模な被害にとどまった要因だという。
この日の表彰式には片倉さんが出席。「周囲の人たちが協力し合って速やかに消火活動をすることができた。地域の力を感じました」と振り返った。朝倉消防長は「火災は防火と初期消火が第一。2人の行動に感謝を申し上げます」と話した。
市内の火災件数は昨年が63件で、今年は12月11日までの同日比で10件少ない52件となっている。
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