市民の選択は「市政刷新」ではなく、「改革の継続」「安定」だった―。4年前と同じ顔合わせで、保守分裂の激しい戦いとなった厚木市長選挙は2月15日に投開票され、現職の小林常良氏(65)が新人の石射正英氏(61)との接戦を制し、3選を果たした。投票率は42・60%で、前回を2・16ポイント上回った。
午後11時、田村町の小林氏の選挙事務所に「当選確実」の一報が入ると、集まった大勢の支援者同士が握手し、歓声が沸き起こった。
支援者らの大きな拍手で迎えられた小林氏は「この勝利は、市民のみなさまの良識の勝利です。私に頂いた信頼の気持ちをしっかりと受け止めて頑張っていきます」と挨拶。マニフェストに掲げた6つのビジョン、136の政策を約束通り進めていくと強調した。
一方、恩名の石射氏の陣営は小林氏のリードが伝えられると一気に落胆ムードに。11時10分ごろ石射氏が姿を現し、集まった支援者を前に「この結果は市民の声ということで、受け入れていかないといけない。残念な結果だが、今後は一市民として行政に対してものが言えるときにはものを申し上げていきたい。本当に長い間ありがとうございました」と頭を下げた。
今回の市長選挙では、4年前とは異なり、自民党市連合支部が両氏を推薦、公明党厚木支部もそれぞれを支持する異例の展開。選挙期間中は「目立った争点がない、ただの批判合戦」「怨念の選挙」などという声も街中で聞かれた。
小林氏は今回の選挙戦で「経営革新度日本一」やマニフェストの高い達成率など2期8年の実績を強調。一方の石射氏は「暴走ストップ」「健康な厚木」「厚木を守る」などをスローガンに掲げ、市政刷新をめざした。
小林陣営によると、選挙戦前半は相手候補にリードを許す情勢。終盤に「問います!改革市長か?批判候補者か?」といったキャンペーンを展開し「市民の良識ある判断を」と訴えた。小林氏は以前に提案した多選自粛条例に基づき、同選挙を「最終決戦」と位置付けてきた。総仕上げの3期目、市民が託した小林市長の行政手腕に注目が集まる。=中面に関連記事
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