新規就農で牧場を経営する 河内 賢一さん 王子在住 41歳
「好き」を叶えたパワーマン
○…市内林の田んぼの中、突如現れる牧場「牧歌」。30アールの敷地内に、牛や羊、10数頭がのんびりと暮らすそこは、新規就農としては市内初の牧場だ。
○…「牛乳が好きで、自分で牛乳を搾って飲みたかったんですよね」。そんな想いで帯広畜産大学へ。大学4年間と、その後の1年間を北海道で過ごした。「北海道も良いところ。でも理想とは違ったんです」。
○…やりたかったのは、自分一人で家畜の世話から加工までを手掛ける「小規模な酪農」。故郷・厚木へ戻ると、牧場主に代わって家畜の世話をする酪農ヘルパーをしながら、自宅の一部を乳製品の加工場に改装し、牧場の土地探しを行った。「自宅を加工場にするなんて、例のないこと。だから申請してから許可が下りるまで4、5年。牧場の土地も、見つけるまで同じくらいかかりました」。
○…念願叶って、加工場ができたのが2005年、牧場ができたのは09年。試行錯誤を繰り返しながらも、現在は牛乳やヨーグルトを夢未市に出荷し、加工場ではチーズの販売も行う。「自分がやりたいことをして、毎日牛乳やヨーグルトを食べることができるのは幸せ」と話す表情は柔らかい。「生業にするのは大変だし、こだわりも想いもある。けれどもそれを押し付けたくはない。家で作っているものを出す、そんな感覚を大切にしたいです」。勧められた牛乳を飲むと、思わず頬が緩んでしまった。
○…昔から食事の時には必ず牛乳を飲む「大の牛乳好き」。「今でも三食、牛乳です」と話すお供も、牛乳。生まれも育ちも王子で、実家は普通のサラリーマン家庭。「周りからは変わっていると言われますね」と笑い飛ばす。スポーツも好きで、高校、大学ではアメリカンフットボール部に所属していた。酪農の面白いところを聞けば、「全部」。「家畜を育てて、乳から製品を作って食べる。その流れが好きです」。母と妻、3人の子どもの6人暮らし。
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4月19日