親愛なる、こどもたちへ。 衆議院議員 文部科学副大臣 義家ひろゆき
今日は「こどもの日」です。各家庭だけではなく、様々な場所で多くの「こいのぼり」が春風にゆられながら君たちの成長を喜んでいます。私も心を込めて君を祝福します。生まれてきてくれて本当にありがとう。
ところで君は「こどもの日」が、どのような思いがこもった祝日なのかを知っているだろうか?祝日を定めている「祝日法」の二条にこう趣旨が書かれています。こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母親に感謝する。そう、本日は、君が誕生し、こうしてすくすくと成長してくれていることを国民みんなで祝い、同時に君たちを産んでくれたお母さんに感謝する日。「こどもの日」は、二つの「ありがとう」が重なるとっても優しい祝日なのです。
私も父親になってもうすぐ13年になりますが、息子が誕生したあの日のことを今もはっきりと覚えています。妻は病院のベッドの上で産まれてこようとしている命と、まさに命がけで向き合いました。そして14時間余り……息子は真っ赤な顔をして泣きながら生まれてきました。安堵する妻の笑顔に見守られながら初めてわが子を抱きしめた時、妻とわが子への「ありがとう」が重なり自然と涙があふれました。そう、君もそうやって生まれてきたのです。
最近、こどもたちが自らの手で命を絶ってしまう悲しい出来事が続いています。もちろん生きていれば困難に直面したり、絶望に包まれることもあります。私にも、あります。でも、こどもたち……どうか、この世界でたった一つしかない、そのかけがえなき命を灯しつづけて欲しい。春の来ない冬はないし、明けない夜もない。人は一つひとつの困難を乗り越える度、誰かを守り、温めることができる「優しさ」を手にするのです。君には誰よりも優しい人になって欲しい。心からそう願っています。
今日は「こどもの日」。だから、少し照れるかもしれないけれどお母さんにも伝えよう。ありがとう、と。そのとき二つの祝福は、きっと重なり、温もりへと変わるから。
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