理学療法士の山本さん
県や自治体が運営する病院によって組織される自治体病院開設者協議会。そこで長年に渡る功績を評価された病院職員に対する表彰が行われ、市内施設からは３人が受賞した。今回で最後の紹介となる。
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▽七沢リハビリテーション病院脳血管センターに勤務する山本正義さん（60）は、理学療法士として30年のキャリアを持つ。受賞の知らせには「すごく驚いた」と話しつつ、その表情は柔らかい。
▽「何か手に職をつけたほうが良いのでは」という漠然とした思いを抱きつつ、大学卒業後はメーカーの営業として就職。数年が経過したころに、広島にあった専修学校へ入学し、30歳で七沢リハビリへと入職した。「私自身、骨折したときの入院経験がこの道を選ぶきっかけにもなったのかもしれませんね」と当時を振り返る。
▽以来、脳卒中で麻痺や高次脳機能障害を抱える患者のリハビリなどを主に担当。その一方で、ＷＨＯの行う途上国でのリハビリテーション活動への協力のため３カ月間インドネシアへ渡るなど、幅広く活躍をしてきた。理学療法士としてやりがいを感じるときは、「患者さんからの感謝の言葉や、リハビリの成果が出た時」。「私たちはいつも新しいものを勉強していかないといけません。大変ですけど、そこが好きなのだと思います」と仕事の魅力を話す。そんな自身のことを「勉強好き」と評し、「波に乗り遅れないようにしないとね」と話す姿が印象的。
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