10月17日〜23日は、厚生労働省が定める「薬と健康の週間」。医薬品を正しく使用することの大切さや薬剤師の仕事を知ってもらおうと設けられている。そこで厚木薬剤師会の井上哲男副会長(中町調剤薬局院長)に話を聞いた。
厚木市・愛川町・清川村の薬局72軒が加盟している厚木薬剤師会。薬剤師というと大半の人がイメージするのは、薬局に常駐して医師の処方箋に従って薬を提供してくれる人。しかし薬剤師の仕事はそれだけではない。教育機関に配置されている学校薬剤師は、教室内の空気検査やプールの塩素濃度の確認などが業務。最近では在宅医療の普及に伴い、医師とセットになって家庭を訪問し、薬をちゃんと飲んでいるか確認することも求められる。「団塊の世代が75歳以上となり病床数の不足が懸念される『2025年問題』などもあり、在宅ケアはこれから増えていくでしょう。厚木薬剤師会でも昨年在宅介護の研修会をやりました」と話すとおり、力を入れていく分野だ。
薬剤師会としての活動は、メーカーを招いての新薬に関する勉強会や、薬物乱用防止の啓発活動など。過去には厚木医師会主催の「市民医療フェスティバル」で、会員によるお薬相談コーナーを設けたこともある。
薬に関する相談は、薬局でも積極的に対応している。寄せられる相談の多くは、薬を飲む期間や量に関するもの。「セカンドオピニオンのような、ドクターに直接言えないことを話せる気軽さがあるのでしょう。ただ医師も考えて処方しているので、服用を止めるなら処方元に相談してから、という話はしています」。
今年4月からは「かかりつけ薬剤師」制度が始まった。毎回同じ薬剤師が薬を出すことにより、薬の重複や飲み合わせによる副作用を軽減するメリットがある。「患者様にとっては病院の目の前の薬局でもらったほうが楽かもしれませんが、同じ薬局でもらったほうが、安心ということ。不安を無くすための取組みです」と説明した。
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