厚木市による新春の風物詩、消防出初め式が来年1月8日(日)に開催される。「はしご乗り」など伝統の技を毎年披露する厚木市古式消防保存会(森屋知之会長)は、本番に向けて年末も練習に励んでいる。
市古式消防保存会は、約250年前の江戸時代中頃から始まった火消の伝統を継承したもの。当時建築に携わるとび職がその役を担っていたことから、現在も厚木市鳶職組合の組合員らによって組織されている。
保存会は1970年に当時の組合長、飯島正治氏のもとで設立。「木遣」「まとい振り」「はしご乗り」などの技を後世に伝えようと、出初め式をはじめ各地のイベントや福祉施設、学校などでも披露している。
現在は17人が所属。外郭工事業をメーンとする組合員らが仕事の合間を縫って練習に励む。普段は上荻野の会員宅に集まり、はしご乗りや木遣を練習。出初め式で使用するはしごも会員たちの手で製作した。
出初め式でも盛り上がるはしご乗りの技で最も難しいのが、頂上で両手を傘のように広げる「唐傘」。下半身でバランスを取る大技を来年も披露する予定だという。
森屋会長は「歴史、文化を残すだけでなく、日頃の防災意識の向上を訴えるために活動している。市内だけでなく市外での活動で技芸を伝えていくことが大きな役割」と話す。
出初め式は2017年1月8日(日)、午前10時から正午まで荻野運動公園駐車場(中荻野1500)で開催する。第1部が消防活動の功績者などの表彰、2部が保存会や消防本部による消防演技。また、今年から始まった清川村との消防広域化を記念し、清川村に配備された車両の行進もある。
消防団による歳末警戒も
市内の各消防団は12月27日(火)から31日(土)まで、歳末警戒を実施。午後7時から同9時まで市内を巡回して火災予防を呼びかける。
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