市内下荻野にある神奈川工科大学(小宮一三学長)が2017年4月から、環境保全を目的に大学内で使用する電力に「グリーン電力」を導入した。これにより、1年間で一般家庭およそ250戸分に相当する二酸化炭素の削減につながるという。
グリーン電力とは、風力や太陽光、バイオマスといった再生可能エネルギーで発電された電力のこと。発電時に「二酸化炭素の発生がない」と考えられていることから、地球温暖化の防止などに取り組む企業を中心に採用が進められている。
同大学は今回、ソーラーパネルなどによる自家発電ではなく、日本自然エネルギー株式会社が「環境に優しい価値を持つ再生可能エネルギー由来の電力を使用している」と認証する「グリーン電力証書」を購入する形で、グリーン電力を導入した。同社によると、学校法人での導入例は極めて少ないという。
同大学には、学生・大学院生合わせ5130人が在籍(2017年4月現在)。教職員約200人、常駐業者約50人が働いており、1年間の消費電力は約900万kWh。今回導入されたグリーン電力は90万kWhで、一般家庭約250戸が1年間に使用する電力量に相当する。
理工系の強み活かした活動
以前から環境保全活動に力を入れてきた同大学。2008年に「ECO活動宣言」として「ゴミを少なくする工夫をしよう」などのエコ・マニフェスト10ヶ条を制定。全学生・教職員が各自でできる環境保全に取り組んでいる。エコ活動を推進する学生ボランティアサークル「みどり」には約70人が所属。クールビズのポスター制作や打ち水といった身近なものから、大学内で開発された発電自転車での発電活動、学外での清掃活動などを行っている。
また、「科学的スキルを持つ技術者が様々な視点で環境問題に取り組んでいってほしい」という考えのもと、環境問題を学ぶ授業科目「Stop the Co2 project」をほとんどの学生が履修できるよう整備。今年1月には環境省が進める「地球温暖化防止コミュニケーター」養成セミナーを大学内で開催。セミナーを修了した学生と教職員20人が地球温暖化に関する情報の伝え手として活動している。
グリーン電力を担当する同大学管財担当部長の久保田昌彦さんは「いまの生活を維持しながら、エコ活動をしていくことが大切だと考えています。快適な勉強環境を整備しながら、今後も省エネとの両立を進めていきたい」と話した。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
|
<PR>
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>