昨年依知北公民館が企画した田植え体験
市内の一部の公民館で２０１４年から試験的に実施されている「地域ぐるみ家庭教育支援事業」が、今年から全地区の公民館で実施される。これは、「地域で子育てをする」という理念のもとに行われる取り組みで、各公民館が主体となって企画。市教育委員会によると、今夏から全地区で事業が始まる見込み。
同事業は各地区で少子高齢化や地域の活動に参加する若年層の減少を受けて、「地域で子どもを育てる」ことを目的に市教委が策定。各公民館が地域の特性を生かしながら、子どもが参加しやすい行事などを作り、地域一体となって子育てを推進する。市教委の担当者によると、地域ぐるみで子育てをすることで、子どもたちに地域への愛着を生むことにつながり、将来的に生まれ育った場所に戻ってくる人を増やすことを目指している。
14年から２年ずつモデル地区を制定し、事業がスタート。14年は森の里・睦合南地区。16年からは依知北と厚木南の両地区がモデル地区に制定された。
親子連れが多数参加
依知北地区では昨年、この事業としては初めての田植え体験を開催。近隣住民ら親子連れが多数参加した。同地区の水田で自治会員などが子どもたちに田植えの手順を指導。秋には、収穫も行った。依知北公民館の職員は「子どもが多く参加し、高齢者とも交流が生まれたので、とても盛り上がった」と成果を話した。
市教委の担当者は、「各公民館には新たに開始する事業や、既存のイベントに地域の子どもたちが参加しやすいような企画をしてほしい」と話している。
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