厚木市は今年度から、全ての市立小中学校36校に各40台、タブレット端末を導入した。児童や生徒の学習への関心・意欲を高め、学力の向上につなげることが主な目的。7月から本格的に授業などで活用されているという。
タブレット端末の導入は、全国的に進む「教育の情報化」を市内でも推進しようとする「小中学校ICT(情報通信技術)化推進事業」の一環。同事業では、教職員用ノートパソコンやプロジェクターの増設など、教育環境の整備も行われている。今年度予算は、9776万1千円。
市教育委員会によると、これまではパソコンが小学校に20台、中学校に40台ずつ設置され、使用は教室内に限られていた。今回のタブレット端末は、防水・防じん仕様のため屋外でも使用でき、動画撮影や手書き認識機能なども備わっている。教職員から全タブレット端末にメッセージなどの同時送信もできるため、複数の子どもとのコミュニケーションの円滑化も期待できるという。
市教委は今後、教職員向けに端末の研修などを予定。効果的な授業ができるよう検討していくという。曽田高治教育長は「タブレットを使う事で、教員が今まで以上に教育活動を行う工夫の幅が広がり、子どもたちの学習意欲を活性化させ、ひいては学力向上につながるものと大いに期待しています」とコメントした。
分かりやすい授業各校で研究
導入初年度である今年は、各校でタブレット端末を「教育の幅を広げるツール」として試行錯誤していく段階となる。依知南小学校(中川洋太校長)では、6年生が国語の授業でパンフレット制作にタブレット端末を活用。児童たちは、文字のデザインや写真の配置などを画面上で試し、活発に話し合いながら、パンフレット制作に取り組んでいた。児童らは「(タブレットは)あまり使ったことはなかった。手書きよりきれいに仕上げることができて、パンフレット作りは楽しかった」などと話した。
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