霞がかった深い緑、樹齢1千年を超える木々。屋久島の森に一筋の光が新芽を照らす。屋久島生まれの洋画家・日高米光(よねみつ)さん(69)が、8月1日まで中町のアミューあつぎで個展を開催している。8年ぶり7回目となるこの個展では、生まれ育った屋久島の自然をテーマにした作品など約35点を出品。「朝起きて目にした時、気持ちがいいと思ってもらえる絵を見てほしい」と笑った。
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▽1948年、屋久島町に生まれた。中学校まで地元で過ごし、上京。鈑金塗装会社に就職した。28歳で独立。88年に現在も厚木市愛名で営む光政自動車を立ち上げ、2男3女に恵まれた。本格的に油絵を始めたのは45歳ごろ。塗装用のペンキを塗って絵を描いていたのがきっかけだった。デッサン、色彩、構図などすべて独学。「描き方が分からずに、本を読んで勉強した」と茶目っ気たっぷり。
▽幼いころから絵を描くのが好きだった。上京して、故郷を想っては筆を取る日々。現在は3年に一度屋久島へ帰ってスケッチをする。「地元を離れたからこそ描ける森、描きたい風景がある。絵は、故郷への応援歌だから」と話す。上京して約50年。故郷への愛着も誇りも人一倍ある。
▽『神秘の森』は、森に生まれた新芽を描いて時の流れを表現した。朝陽に照らされて水面が輝く風景を描いた作品も多数。絵にはいつも「光」がある。「映像ではなく絵だからこそ表現できるものを描くこと」。絵の具の匂いに包まれたアトリエには、屋久島の森の写真が貼られている。生涯を過ごすと決めた厚木で、故郷を想う。「厚木のみなさんに屋久島の太古の空気や森の生命力を伝えられるとうれしい」。優しい瞳でキャンバスを見つめた。
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