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『市民の皆様に信頼される医療を提供』 厚木市立病院、新たな1年へ
厚木市立病院(水引1の16の36)が5年の工事を経て昨年12月、全面オープンした。診療科は27、病床数は347。公立病院の使命である救急、小児・周産期・がん、災害医療などを担う地域医療の中心的役割や、その思いを同院・山本裕康院長に聞いた。
同院は1951(昭和26)年に神奈川県立厚木病院として開設。2003(平成15)年に神奈川県から経営移譲を受け開院し、12(平成24)年に建て替え工事に着手した。新病院の建設は日々の診療を続けながら、3つの工期に分けて工事を行った。
―工事の際に、重症な患者の治療が行える施設と医療機器の整備を優先させていらっしゃいました。何か理由があったのでしょうか
「高度な医療をより早く地域の方々に提供することを目指して決定しました。急性期医療の中心となる救急手術棟と外科系病棟が2015(平成27)年に先行オープンしました。集中治療室(ICU・CCU)や心臓カテーテル室、放射線診断部門・放射線治療部門、血液浄化センターなど、高度医療を担うに相応しい設備が整っています」
―その中にハイブリッド手術室というものがあると聞きました
「脳神経外科では、未破裂の脳動脈瘤に対するコイル塞栓術や、脳梗塞に対する血栓回収療法など、最先端の血管内治療を行っています。当院の脳神経外科医には、その専門医が2人います。対応できる病院は県内でもまだ数少ないようです。
また血管外科では、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、頸動脈狭窄症や下肢静脈瘤など、心臓を除く全身の血管の病気を治療します。専門医が常勤で診療しており、カテーテルを用いた低侵襲な血管内治療や、精密なエックス線透視を併用した先進的な血管外科手術を行うことができます。大動脈瘤や大動脈解離に対するステントグラフト手術は最も得意とする治療法です。これらは新設したハイブリッド手術室と呼ばれる、血管造影装置を完備した手術室でないとできないものです」
―どのように行い、どんなメリットがあるのでしょうか
「血管から管を入れて行うもので、全身麻酔に耐えられないような体力のない方にも、負担を軽減して対応できます。また、いざという時には開頭・開腹手術でも対応できる、安全をより確保するための治療です。先端医療の一つで、ここ数年で一般化されました」
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同院では、これからも先端医療が一般化されたら、都度取り入れ、地域に提供していくという。これにより、先端医療を学びたい医師が同院に集まっているのも利点の一つと言えるだろう。
「子は宝」
―厚木市内で、入院治療に対応している小児科は市立病院だけと聞きました
「そうですね。小児科に入院する子どもの多くは感染症が原因です。ところが、感染症はワクチンが発達したことにより小児症例は減少傾向にあり、結果、小児科医も減っています。しかし公立病院にとって、地域に足りていない機能を補完していくことも大切な役割のひとつです。当院では新生児治療室を設置しています。日本の将来を担う、『子は宝』です。小児医療はとても大事なものです」
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周産期・小児医療に力を入れる同院。正常分娩だけでなく、ハイリスク妊婦にも専門医が妊娠分娩管理を実施する。早産などリスクの高い分娩には小児科医が立ち会うなど、総合病院のメリットを生かした対応を行っている。
休日や夜間も産婦人科医が常駐。母子ともに入院から退院後まで多数の診療科による丁寧なフォローを実施している。小児科医も24時間365日常駐し、産婦人科と連携した対応を行う。小児入院病棟を備え、一般病床22床のほかに、新生児治療室に6床があり、小児救急医療に対応。幼い命を日夜守っている。
病院一丸となって
―連携体制はどのようになっているのでしょうか
「当院では全診療科の医師が集まる医局を設置しています。全診療科の医師が集まることで交流が生まれ、専門分野以外の知識を身に着け、一体感も生まれています。専門性を持つ医師が緊密に連携することで、病院全体で一丸となって総合診療を提供していく体制づくりを行っています」
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各診療科が連携することで、実現した手術例もある。
胃の外側に腫瘍が大きくはりだし、内側からの摘出が困難で、外側からは最適な摘出箇所がわかりづらく、腹腔鏡だけの対応では、胃の30%ほどを切除しなくてはならなかった。
しかし同院では、内科医師が内視鏡で内側から摘出箇所をマーキングし、外科医師が腹腔鏡で外側から切除する複合的な摘出手術で対応することで、最少範囲の切除のみでおさえることができたという。内科と外科が連携し、胃の内外からアプローチする、珍しいケースも、同院の診療科間・医師間の連携により対応ができた例だ。
新・厚木市立病院へ
―最後に、厚木市民のみなさんにメッセージはありますか
「有用性が高く、新しい治療法も幅広く取り入れ、地域に質の高い医療を届けてまいります。今後も地域の医療機関との医療連携や医師会との連携を進め、患者さんやその家族との信頼を築き、必要に応じて当院を活用していただければ。また安心した出産から子育て、高齢者にも安心して住める街になっていってほしいですね」
同院の運営審議会は、厚木医師会の馬嶋順子会長や厚木病院協会長の山下巌東名厚木病院長などが務め、偏りのない受け入れを心掛けている。同院が掲げるのは『市民の皆様に信頼される医療を提供します。』全てが揃った”新・厚木市立病院”の新しい1年がはじまる。
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4月19日