厚木版 掲載号:2018年7月13日号
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小麦の6次産業化促進 JAが新規就農者を支援

経済

収穫した小麦を確認する吉岡さん(写真右)。商品化された「地粉うどん」と「ビール」
収穫した小麦を確認する吉岡さん(写真右)。商品化された「地粉うどん」と「ビール」
 耕作放棄地・遊休農地の解消に向け、主に市内の新規就農者たちが栽培する「小麦」。6月には、昨年冬に播種した小麦の収穫期を迎えた。小麦は、JAあつぎが全量を買い取り、小麦粉をはじめ、乾麺の「厚木地粉うどん」や「さがみビール」など6次産業化の商品として流通している。

 JAあつぎによると、市内の耕作放棄地・遊休農地は約35ヘクタール。担い手不足や鳥獣被害などさまざまな理由から増加傾向にあった。その解決に向けた対策の一つが、新規就農者による厚木産小麦の栽培と6次産業化への取組み。2014年に厚木市と厚木市農業委員会、JAあつぎの三者が連携して開設した「厚木市都市農業支援センター」が窓口になって始めた。

 同センターでは、国や市の交付金を活用するなどして、新規就農者が作付けしやすいように整備し、現在は6人が生産する。小麦は津久井在来大豆との二毛作で、面積は約3・5ヘクタール。市内では「ゆめかおり」と「さとのそら」の2品種が主に栽培され、今年6月に収穫された小麦の出荷量は、玄麦で12トン超にのぼる。

うどんやビール新商品も研究中

 6次産業化は、農林水産業者が生産(1次)から加工(2次)、販売(3次)までを一体的に取組むこと。1〜3次と掛け合わせることから「6次」という。JAがうどんやビールなど商品化をして販路を広げ、付加価値を付けて生産した小麦を、生産者から高く買い取るシステムを構築。農家の所得向上と、農業生産の拡大に結び付ける。

 上依知在住の吉岡祐邦(ゆうほう)さん(34)は、昨年10月に就農。IT業界でゲームのプログラミングなどをしていたが、「農業への憧れ」があり、都内から厚木へ戻ってきた。今年はおよそ20アールの畑で、小麦を栽培。「初めての年で良い勉強になった。出荷までできて感慨深い。次回は収穫量をもっと増やせるようにがんばりたい」と話す。

 JAではうどんやビールのほかに、乾麺のラーメンやパンなどの商品化も検討し、販路の拡大をめざす。同JAの地域農業対策課課長兼都市農業支援センター長の井萱諭さんは「小麦の生産は、耕作放棄地・遊休農地再生と新規就農者支援のモデルケースとして力を発揮している。今後も生産者と一体となり取組みを進めたい」と話した。うどんやビールは、農作物直売所「夢未市」などで購入可能。

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